初夏の風物詩として知られているホタル。
千葉市緑区には公園がたくさんありますが、その中でも昭和の森公園は有名ですよね。
今回スポットを当てたのは、その隣にある「水辺の郷公園」。
googleマップのクチコミをなんとなく眺めていたら、ホタルの目撃情報が書かれていました。
しかし、instagramで検索しても、Xで検索しても、google検索しても、一枚もホタルが撮れた写真が出てきません。
もしかして、知る人ぞ知る穴場なのでは!?本当に見ることができるのか調査してきました。
ホタルの見頃は?
- 時期
ホタルは種類によって見ることのできる時期が異なります。
日本に生息している主なホタルは三種類あります。
①ゲンジボタル(5月下旬~6月下旬)
②ヘイケボタル(6月~8月)
③ヒメボタル(5月下旬~6月下旬)
まずホタルに詳しくない私は、ホタルにも種類があるんだと思いました。
光らないホタルもいるらしいですよ。
水辺の郷公園にいる蛍は、おそらくゲンジボタルです。
なぜなら、お隣の公園で見れるホタルがゲンジボタルだからです。
一応公園内にホタルの案内がある看板のようなものがあるのですが、土で汚れてほぼ解読不能でした。
- 時間
ホタルは3回飛びます。(ずっと飛んでるわけじゃないんだ…)
①19時~21時
②23時
③26時
一番見られる時間帯であることと、あまり遅い時間に行くと危険であることから、①の時間帯に行くのがオススメです。
私はとにかく何の種類であろうと、6月中なら見ることができそうだと思い、6月22日に行ってきました。
これが後に失敗になることがわかります。
ホタルが出現する条件
以下の3つの天候が揃えば、蛍が見られる絶好のチャンスとなります。
①曇っていて月明かりがない時
ホタルは強い光を好みません。車のライトに気をつけてください。
②蒸し暑い気候
湿度が高く、温かい日がベストです。雨上がりだと尚良いです。
③無風で雨が降っていない
雨が降ると、身を守るために草に隠れてしまいます。
ホタルを鑑賞する時のマナー
見ることができる条件がせっかく揃ったなら、確実にホタルを目の当たりにしたいですよね!
①懐中電灯やフラッシュは使わない
ホタルは強い光を嫌います。暗いからといって光を付けると、ホタルが隠れてしまう可能性があるので、光は使わないようにしましょう。
②大声を出さない
大声でホタルが驚き隠れてしまいます!近隣住民の迷惑にもなりますので、くれぐれも注意しましょう。
③持ち帰ってはいけない
ホタルは1~2週間で死んでしまいます。自然保護のためにも、持ち帰るのはゴミだけにしましょう。
調査開始
ちょうど雨上がりで曇りの日だったので、6月22日の19時30分ごろに行くことにしました。
この日は無風でジメジメしており、ロケーションは最高です!
googleの口コミによると、人がほとんどいない静寂な公園ということでした。女一人夜に向かう勇気はありませんでしたので、彼氏と徒歩で向かいました。
急な坂道を下り、右に曲がると田園が!一気に田舎に来た気分です。
まっすぐ歩くといきなり木が生い茂った暗い道が出てきました。どんよりした気候で、日が沈んできた時間でもあり、まるで日本のホラー映画のよう…街灯一つありません。
まずここで足を進めることをかなり躊躇いました。めちゃくちゃ怖かったです。
この写真はイメージ画像です。
道は画像と違いコンクリで舗装されていましたが、周りの木々の雰囲気はこんな感じでした。写真を撮ろうか迷いましたが、なんだか変なものが写ってしまいそうで、断念しました。
え、全然引き返したい。彼氏に帰ろうと懇願しましたが、せっかくここまで来たなら行こう!と強く手を引っ張られ、半泣きで足を進めました。
冗談なしで震えながら歩いていると、前から大きな羽音を立てた虫が!!
虫をこの世で一番恐れている私は絶叫。マナー②を早速破りました。
早く着いてほしいと願いながら歩いていると、やっと水辺の郷公園の看板がありました。
私たちは北口から入りました。広い駐車場もあったのですが一台しか止まっていませんでした。
googleマップを見ると、水辺は公園の真ん中よりやや南寄りです。
この公園には街灯がほぼありません。水辺までが本当に遠く感じました。
水辺に向かって歩いていると、今度は彼氏の耳元に大きな羽音が!
急に驚いた彼氏に驚き、関係ない私がまた絶叫。マナー②を再び破りました。
そうこうしているとようやくシンボルマークが見えました。
ここから先細長く池が続いています。
この辺りはかなり足元がぬかるんでいたので要注意です。
写真はすべてiPhoneのナイトモードで撮りました。
こう見ると明るい時間に撮ったように見えますが、通常のモードで撮ろうとすると、何も写らないくらいに実際はかなり暗いです。
ところでホタルはいた?
結論から言うと、一つも光っていませんでした。
というか、早く帰りたかったです。
私は霊感がありませんし、そういうのを信じないようにしています。
ですが、なにかがいてもおかしくない。そう思わせられる公園でした。
ホタルについて、そもそも時期が初夏なのも初めて知りましたし、勝手に森にいるイメージがあったので、公園なら気軽に行ける感じがして、ハードルが下がりました。
帰ってきてから、過去5年の飛び始めマップというウェザーニュースのサイトを見つけました。
これによると、千葉市は例年5月11~20日ごろに飛び始めた傾向にあり、行くのが1か月早ければ見れたかもしれません。
もうここには行きたくありませんが…
昼間、天気のいい日は自然豊かできれいな公園です。秋は紅葉が綺麗で、バードウォッチングに来る方もいるみたいです。
虫が苦手でない方、肝試ししたい方はぜひ夜に!
ショートカットできる道を発見!ラッキー!
帰り道、またあの暗い道を通らなきゃいけないのかと心臓バクバクしていたら、長い階段を見つけました。
どこに繋がるかわからないけど、階段には街灯があるし、行きの道より安心そう。興味本位で行ってみました。
なんだかこのまま上ると神社に着くんじゃないかと思うくらい神秘的な雰囲気です。
上まで昇るとなんと住宅街に辿り着きました。街灯がたくさんあります!!!
こんなにも街灯に感謝した日は初めてです。
なんとあの怖すぎる道を迂回して、市街地に戻ることができました。
googleマップには無い道で衝撃を受けました。
この階段を上って本当に良かったです。
マップで見ると、この現在地の位置が階段の場所です。
急な坂道を通らずに済み、ショートカットできますので、徒歩の方はこちらからホタルを見に行くのがオススメです。
千葉市でホタルが見られる場所はどこ?
結局じゃあどこなら見られるの?
虫が苦手な人でも安全にホタルを鑑賞する方法はあるの?
怖がりでも楽しんでホタルを見ることはできる?
この3つの不安が一気に解消される解決策があります。
それは、イベントに参加することです。
イベントとなれば、大勢の人が参加するので、虫が近づいてくる確率は人が多いほど少なくなりますし、みんなで行けば怖くありません。
ビビりでも気軽な気持ちで行きやすいであろう千葉市の公園を2つ紹介します。
①昭和の森公園:湿生植物園周辺
こちらは自然発生するホタルを見ることができます。
ゲンジボタル鑑賞会が開催されていましたので(今年は既に終了)、このイベントの参加がオススメです。
Xを見ていると、ここは口コミが良く、この周辺では一番見やすそうに感じました。
ただ駐車場が有料だったり混雑しますので、今回紹介した水辺の郷公園の無料駐車場に停めて行くのも手です。
②泉谷公園
蛍と言えばこの公園を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
こちらは2018年頃まで、「蛍のみちしるべ」というイベントを開催していたようですが、最近はイベントが行われていません。
ゲンジボタルを生態園で人工飼育しているため、時期を間違えなければ、ほぼ確で見ることができるみたいです。
生態園内からホタルを見るのであれば、他の虫から攻撃されることも少なそうですよね。
公園内でホタルを見る場合、こちらは例年5月下旬が見頃みたいですよ。
恐怖に負けず、ホタル観賞を楽しもう
今回は千葉市緑区 あすみが丘 水辺の郷公園のホタルの調査を紹介しました。
googleマップにない短縮ルートを見つけられたことが、今回一番の収穫でした。
来年、どなたか5月下旬にチャレンジする方がいらっしゃったら、ぜひ結果を教えていただけたらとっても嬉しく思います。